池田屋事件

ここでは管理人の主観に基づいて新撰組に 関する事件を解説していきながら、
私の見苦しいイラストを紹介しておりますb(3。3)
あくまで勉強不足な人間の解説ですので、史実と違う部分もあるかと思います。ですから、
『素人の乱文なんか読めるかぁ!!』『史実とゴッチャになるわぁボケェ!!』
…とお思いの方はイラストのみ紹介のページのこちらへお進みください。
また長文となりますことご容赦くださいませm(u u)m

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B乱文には目をつぶりましょうb(3 3)
※ここからしばらくは小説調でお送りします。下手な文章には目をつぶってね♪
「次はどこだ?」
「池田屋ですな。ここの主人が長州人ですので、少々臭いかと思われます。」
近藤の問いに答えたのは副長助勤・武田観柳斎。
戦闘における実力主義の新撰組にあって、剣の腕はからっきしである。
にも関らず、彼が副長助勤という幹部の座にあるのは、「甲州流軍学」という
兵法を収めていたからであった。つまりは重宝がられるのは軍師という、稀有な存在ゆえなのである。
しかし、その立場を鼻にかけ威張り散らすので、軍師としては一流でも、
隊内ではすこぶる評判が悪かった。その事が仇となるのはもう少し先の話である。
…余談。

池田屋に近づいた。
深夜であるので、さすがに一階表の木戸は閉まっている。
近藤は仲間に目配せすると、木戸を叩いた。
「こないな夜にどちらはんや。うちはもう宿は空いとらへんで」
言いながら宿の主人・池田屋惣兵衛は木錠をはずし木戸を少しだけ空ける。
瞬間惣兵衛の顔は凍りついた。今最も会いたくないダンダラ模様が目の前にある。
惣兵衛もうかつであった。
新撰組の探索が行われていることを知らなかったのか、夜も遅くの来訪者を
怪しみもせず迎えた。
しかし木戸を開けてしまった以上はこの警察組織の指示に従わなければならない。
かくなる上は―――
「新撰組だ。御用により屋内を改めたい。」
近藤が言うよりも早く、惣兵衛は二階へ向かう階段へ走り出していた。
「二階のお客の皆様!旅客調べでございます!!」
当たりだ―――!!
確信した近藤は不逞浪士に組した愚かな宿主人を素手で殴り倒すと、
一気に階段を駆け上がった。



「何じゃ何じゃ」
しかし、気の毒にも惣兵衛の身を挺した叫び声も、浪士たちの議論の声にかき消されて
正確には伝わっていなかった。
惣兵衛の声を新に同志が来たものと勘違いした浪人の一人が、階段の上から下を覗き込む。
自然、階段を上ってくる近藤と鉢合わせする形となる。
次の瞬間には近藤の愛刀「虎鉄」により、一刀のもとに切り伏せられ階段を転げ落ちていた。

「御用改めである!!手向かい致せば容赦なく斬り捨てる!!!」
単身乗り込んだ近藤は、言いながら刀を平正眼に構える。

不逞浪士の数は30余り。
こちらは宿周りを固める人数を引いて、戦えるのは
沖田、永倉、藤堂、そして自分を入れた、たった4人。
かくして三十余人VS四人の、文字通り死闘が幕を開ける―――


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